導入事例

アンデルセングループ様

子育て支援を制度整備だけで終わらせたくない。全国に点在する育休者・復職者をSNSでつなぐ

アンデルセングループ様
ベーカリーの展開やパン・洋菓子の製造・販売を行うアンデルセングループ様は、マタニティ制服の導入、育児休業制度を3歳まで延長するなど仕事と育児の両立支援の強化に取り組んでいらっしゃいます。そんな同グループでは2016年4月から育休者・復職者と人事の交流の場としてエアリーダイバーシティをご活用いただいています。人事部次世代ワーク推進担当の岡元由季様に導入の経緯や効果についてお聞きしました。

育休者と復職者が交流することに意味がある

はじめに導入の経緯について教えてください。
当グループでは2013年に直営ベーカリー「アンデルセン」で働く子育て中の女性社員を対象に「アンデルセン母の会」を発足し、定期的に交流会を開催してきました。会には育休者や復職者が集まるのですが、誰かの悩みは先輩ママがすでに解決方法を知っている、という話が少なくありません。育休者と復職者が交流することはすごく意味があると、気付かされたんです。

さらに母の会は「自分たちの子育て中の働き方が未来の後輩の働き方につながっていく」という前向きな意欲に溢れていました。そこで彼女たちが日常的につながれるネットワークを作りたいと考えたんです。
エアリーダイバーシティを選んだきっかけは何ですか?
ネットワーク作りの方法を検討していた時、弊社の採用担当者からすでに導入していたエアリーフレッシャーズについて教えてもらったんです。実際のやりとりの画面を見せてもらい、これは良いと思いました。
母の会のリアルな交流会と比べて、SNSにはどんなメリットがありますか?
交流会の頻度は年1〜2回で、場所は東京か広島です。でも社員は全国にいるので、子どもの体調や距離がネックで集まれない人もいるんです。「目の前の悩みにすぐ答えが欲しい」という声には対応しづらいんですね。
その点、SNSは全国どこにいてもリアルタイムで他のメンバーや人事とつながれます。また、母の会の復職者からは「グループ内の他社のママ社員はどうしているのか知りたい」という意見もあったので、SNSは対象をグループ全体に拡大しました。リアルの交流会より広く公平に参加できるようになりました。
導入にあたり、ガイアックスの担当者のどのようなサポートが役立ちましたか?
たいへん細やかな方で、当グループの特徴・働き方、私のやりたいことを根気強く聞いてSNSをセットアップしてくださいました。最初の3〜4か月間は社内の誰よりも連絡を取っていたように思います。導入後も私と参加者の信頼関係作りなど運用面の相談にも乗っていただきました。担当の方とのやりとりを通じ、当グループで働く社員たちを応援してくれている姿勢が端々まで伝わり、励まされ、とても楽しい時間でした。
アンデルセングループ様
コミュニティ中心の運用で途中参加者にもわかりやすく
アンケート機能でグループ内のリアルな声を収集
具体的にどのような取り組みをされていますか?
2016年12月時点では41人(育休者20人、復職者21人)が参加していて、主にコミュニティ機能を使用しています。「自己紹介」「リレー日記」「グループ内のニュース(人事発令・商品情報・社内報の掲載内容)」など9つのコミュニティを設けています。
タイムラインよりもコミュニティをメインに活用するメリットは何でしょうか?
途中から参加した人が過去の情報を探しやすい点です。「提出書類の図書館」というコミュニティには提出書類の雛形をExcelやPDFでストックしてあり、育休中に提出すべき書類は育休者が自分で雛形を探して作成・提出できて便利です。
コミュニティ内ではどんな企画を展開されていますか?
人事が参加者の疑問に答える「おしえて会社の制度」というコミュニティでは、まずは参加者が興味を持ちそうな話題についてアンケートを行いました。「保育園はいつから?」「保育料はいくら?」「早朝は何時から?」といった、グループ内のリアルな保育園事情がわかる内容です。皆さんが知りたいのは、やはり「グループ内の他の人はどうしているの?」ということですから。エアリーダイバーシティのアンケート機能は比較的容易に集計できて便利です。アンケート結果はSNS内だけでなく全社にフィードバックし、ノウハウとして広げています。
一番の目的の「育休者と復職者の交流」はいかがですか?
実は、参加者同士で相談できるコミュニティを作ったのですが、まだあまり活性化していません。導入当初は、前述のアンケートでは積極的に意見を出してもらえたのになぜこちらは人気がないのかと疑問に思っていました。しかし半年ほど経った時、参加者間では面識がない人同士も多く職種・年代も幅広いため質問しづらい、ということに気づいたんです。その一方、「先輩ママとつながる場ができて心強い」「後輩の役に立ちたい」という期待の声がたくさん寄せられているので、今後はゆっくり交流を増やしていきたいですね。
情報発信はどれくらいの頻度で行っていらっしゃいますか?
概ね2〜3日に1回です。また、月2〜3回、全体に「メッセージ」か「おしらせ」を送っています。おしらせは誰が未開封か把握できるので、未開封者には軽い話題で個別連絡するなどのフォローを行い、つながりを絶やさないようにしています。また、アンケート等で意見を聞いたらお礼や結果のフィードバックを欠かさないようにしています。
運用面で気をつけていることはありますか?
信頼関係を築くうえで、不公平感が出ないようコメントの言葉遣いなどを配慮しています。また、グループ内で制度変更がある際は、背景にある理由や経緯も書き添えて発信しています。参加者はグループの将来を担う人材なので、理由・経緯を知れば受け止めも違ってくると思うんです。
アンデルセングループ様
人事への親近感・信頼感がアップ
上司に言い出しにくい話にもきめ細かなフォローが可能に
導入後、どのような効果を感じていますか?
人事と参加者の距離が近くなり、問い合わせが増えましたね。信頼感の醸成に役立っています。人事側も「育休者」というひとかたまりではなく一人ひとりの個別の問題として見られるようになりました。
具体的にどのような場面で便利だと感じましたか?
「上司に聞く前にちょっと相談したい」ということを話してもらえた時ですね。例えば保育園決定と復職のタイミングを調整する際、SNSのメッセージで私に相談してもらえれば制度に照らして話を整理できるので、上司にスムーズに話が通りました。また、保育園が待機になったり家庭の事情で育休を延長せざるを得ないケースでは、責任感の強さから上司に言い出しにくい人もいます。その場合もメッセージ等を利用して細かくタイムリーに対応できました。その方が家族に「良い会社だね」と言ってもらえたそうで、私も嬉しかったです。
今後はSNSでどんなことに取り組みたいですか?
私は子育て経験には価値があると考えています。例えば店舗の販売職のある社員がお客様からパンを使った離乳食のご質問に、自身の経験を元にお話ししたところ、説得力があり、お客様が大変興味を持って聞いてくださったそうなんです。子育て中の社員が働ける時間はこれまでの8時間でなく6時間かもしれませんが、様々な経験を経て社会の役に立つ新しい価値を持つ人材ということを会社に伝えていきたいです。SNSのコミュニケーションを通じて、お客様に喜んでいただけることにもつなげていきたいと思います。